運用資金も用意して口座も開設できた!さぁトレードするぞ!と意気込んでる方お待ち下さい。

FXで利益を出すには貴方にとって最適なルールを決める必要があります。

なぜなら、ルールを決めずに利益を残していくのは非常に困難だからです。

この記事ではトレードに必要なルールに関して解説します。

ルールを決めよう

トレードルールを決めよう

市場の需給バランス次第で為替レートは上下します。そのため為替レートには天井や底がありません

天井や底がないため、天井や底は自分で決めてトレードする必要があります。

また、運用額や許容損失額なども決めた方が良いでしょう。さらに取引の目標なども大事です。

これら全てがトレードのルールであり、内容はトレーダー次第です。

ではルールを決める基準は何なのか?主なポイントについては以下のようなものがあります。

  • 運用可能資金
  • 許容損失額
  • トレード時間
  • トレードスタイル
  • トレードの目的

上記のポイントについてそれぞれ解説していきます。

運用可能資金

運用可能資金

運用可能資金とはFXで使用できる可処分資金です。

極論を言えば最悪このお金が無くなっても生活に影響のない資金が運用可能資金であると言えるでしょう。

許容損失額とも重複しますが、FXは相場の変動次第で元本を割り込むこともあります。

そのため口座に資金の全てを投入する事は賢明ではありません。

また、相場の急変時は逆指値が約定しないこともあるため、想定以上の損失を出すこともあります。

損失が運用可能資金内に収まる
運用可能資金の一部でトレード

追証発生時に余剰資金を口座に入金することでポジションの強制ロスカットを免れる

損失が運用可能資金を超える
運用可能資金の全てでトレード

追証発生時に全資金でトレードしたため、追加入金できず、強制ロスカット※最悪の場合、強制ロスカットでポジション解消後も追証が発生する事もある

追証とは?

追加証拠金の略称。相場の変動により証拠金不足が発生すると必要になる証拠金のこと。

上記のように追証を要求される状況もあるので、ポジションを保有するなら追加資金を口座に投入する必要があります。

また、証拠金を大きく下回ると、強制決済時でも証拠金不足となる場合もあります。その際はFX会社より不足分の証拠金を請求されます。

そのため、常に想定外の損失に備えた取引をする必要があります。

運用可能資金とは最大損失許容額である

為替市場はポジションを決済するまで、相場変動のリスクに晒されるため許容リスクを把握しておく必要がある。

また、FX会社は証拠金維持率100%以下で追証が発生し、50%で強制ロスカットなどのシステムを採用している。

許容損失額

許容損失額

損失許容額とはトレードで許容できる損失額の事です。損失額の決め方は金額で決める方法と運用資金に対しての割合で決める方法があります。

運用資金に対して割合で決める
常に損失額が安定している

損失額の割合が一定のため、運用資金が減ると損失額も減る

具体的な金額で決める
資金が減ると損失額は資金に対して大きくなる

損失額が金額で固定されているため、運用資金が減ると強制ロスカットの可能性が高くなる

許容損失額の決め方は資金に対して割合か金額で固定するかの2つです。割合で決めると資金が増えれば許容損失額も増え、資金が減れば許容損失額も減ります。

金額を固定すると資金が増えても許容損失額も同じなので、資金が減った際はレバレッジを落とさないとロスカットの可能性が高まるというデメリットがあります

金額で考えたくなりますが、運用資金に対して割合で決める方がトレードの効率性が高くなります。

許容損失額は割合で決めると安定する

許容損失額を運用資金に対して割合で決めると、強制ロスカットのリスクが低くなり損失も減る

トレード時間

トレード時間

トレード時間とはトレードを行う時間帯の事です。

為替市場は土日を除き365日24時間開いてます。しかしトレーダーによって相場に参加できる時間は異なります。

仕事をしている方もいれば専業トレーダーの方もいます、ではトレード時間はどのように決めて行くべきでしょうか?

兼業トレーダー
時間に制約があるため、市場に合わせたトレードが難しい

兼業のトレーダーのデメリットはトレード時間の確保が難しい事です。スワップ狙いやスイングトレードを行うなどトレードスタイルを考える必要もあります。

専業トレーダー
時間に制約がないので、市場に合わせてトレードができる

専業トレーダーのメリットはトレード時間の確保が容易な事です。為替市場に合わせて柔軟にトレードできるため、様々なトレードスタイルが取れます。

為替市場は常に動いてますがボラティリティの高い時間帯があるため、その時間帯にトレードできるかは利益を上げていく上で重要です。

上記の例のように兼業の方と専業の方ではトレードできる時間が大きく違うため、トレードスタイルを考える必要があります。

兼業の方でもロンドン時間からニューヨーク時間に参加できるのであれば、スキャルピングやデイトレも可能です。

夜~深夜に働いてる方などは参加が難しいので、日足などを元にしたスイングトレードがメインになったりします。

トレード時間に合わせてトレードスタイルを考える

トレード時間が長いと利益が出せるわけでもないため、時間が限られても利益を出すことは可能。自分に最適なトレードスタイルを構築しよう。

トレードスタイル

トレードスタイル

トレードスタイルとはトレードのやり方のことです。一般的に区別するとスキャルピング・デイトレ・スイングなどのスタイルがあります。

スキャルピングトレード
ポジション保有期間が数十秒~数分

1分足や5分足などの短期足を元に数分程度でトレードを繰り返す

デイトレード
ポジション保有期間が数十分~数時間

1時間~4時間足などの中期足を元に1~数時間程度でトレードする

スイングトレード
ポジション保有期間が1日~数週間以上

日足以上の長期足を元に1日~数週間などの期間でトレードする

トレードスタイルはトレード時間とも関係するため、トレーダーによって最適なスタイルは変わってきます。

時間に制限なくトレードできるのであれば自由に選べますが、時間に制約がある場合考える必要があります。

スキャルピングの場合、ポジション保有期間が短いため損益幅も狭くなります。

スイングトレードは長期間保有するので損益幅も大きくなる傾向にあります。

トレードスタイルはトレード時間と合わせて考えよう

安定して利益を上げるには最適なトレードスタイルを確立することが重要。

トレードの目的

トレードの目的

トレードの目的は何ですか?と問われればどうでしょうか?

お金を稼ぐために決まってるじゃないか!と思われたことでしょう。

ここでいうトレードの目的とはFXで最終的に何を成し遂げたいか?という事です。

お金を目的にFXをしているかも知れません。しかし、幾らまであるいはいつまで続けるか、など具体的な目標も大事です。

またFXは損失を出す可能性もあります。損失を繰り返した場合はどうするのか、も考える必要があります。

FXの利益を元に将来設計
具体的な計画を立てる

FXを始める前に具体的な目標を立てることはトレードスタイルの構築にも繋がります。

FXで資産を失う
損失を出せばトレードを辞めなければならない事も

許容損失を大きく超えた場合はトレードを辞める必要もあります。

FXは元本保証が無くリスクの高い投資です。少額から始める事ができ、大きな運用効率を生むことも可能です。

しかし大きな損失を出す危険性もあります。

大事なのは、FXは貴方の大切な資産と時間を投資しているという事実です。お金だけでなく費やした時間も損失です。

大きな損失を出した場合はFXを辞める。あるいは考え直すことも大事です。

FXは目的を明確にして行おう

目標の進捗に合わせてトレードの続行と撤退を考えると良い。損失が拡大するほど失った資産を取り戻すのが困難になるので冷静な判断が必要になる。

トレードのルールを決めよう:まとめ

安定した収支を実現するにはルール作りが大事です。

特にトレードスタイルに関しては、しっかりと作りこむ必要があります。ルールが甘いとFXで勝つのは困難です。

勝てない理由に関してはこちらの記事が参考になります。

FXが上手くいかない場合は、ルールを見直してみましょう。