FXにおける利益には売却益(為替差益)と配当益(スワップポイント)があります。為替差益を目的としたトレードの場合、何を根拠にトレードをしていくのか?その内容について解説します。
テクニカルトレード
過去の値動きを元に分析するトレードをテクニカルトレードと言います。
テクニカルトレードでは過去の変動を元に解析した、テクニカル指標を用います。
取引ツールによる違いはありますが、取引時は上記画像のようなチャート画面で行うことになります。
ローソク足チャートはもっともポピュラーなチャートです。ローソク足以外にもバーチャートやラインチャートなどもあります。
上記の画像例は代表的なテクニカル指標になります。これらのテクニカル指標はインジケーターとも呼ばれ、ローソク足チャートと合わせて使います。
インジケーターは他にもたくさんあります。トレードスタイルで使用するインジケーターは変わります。
インジケーターをトレードに生かすには、チャート画面に表示させるだけでは意味がない。
それぞれのインジケーターが何を意味するものなのか?どのように使べきかを理解する必要がある。
ファンダメンタルトレード
ファンダメンタルトレードというのは、経済の基礎的な情報などを根拠にして行うトレードのことになります。
ファンダメンタルズとは、国や企業等の経済状態等を表す指標のことで、「経済の基礎的条件」と訳されます。
国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支等がこれに当たり、企業の場合は、売上高や利益といった業績や資産、負債等の財務状況が挙げられます。
ファンダメンタルズをもとに株価や為替の値動きを予測することをファンダメンタルズ分析といいます。
紛争・国家間の対立・アメリカ大統領選挙など
政策金利の変更、金融緩和など
GDP・消費者物価指数・米国雇用統計など
ファンダメンタルが為替レートに与える影響はその内容と重要性で変動し異なるため、テクニカル指標のような根拠がありません。
また、要因が複数絡むことで複雑に影響するのでトレードの根拠としては高度な部類と言えます。
ファンダメンタルがどのように影響するかは、様々な状況が絡むため一概に判断ません。
例えば米国の雇用統計の発表時にドル円が上昇したとします。上昇したのは雇用統計があったからだというのは客観的に見ても妥当な判断です。
先月の雇用統計では雇用者増加でドル円上昇したのに今月は下落している
しかし、ドル円が上昇した理由を探ると数字がどう影響したかまでは分かりません。
また雇用者数が減少してもドル円が上昇することもあるため、数字自体の影響は相場環境によっても変わります。
ファンダメンタル要素をトレードの根拠にするには、ファンダメンタル自体の理解と為替レートへの具体的な影響を理解する必要がある。
まとめ:トレードの根拠を持とう
テクニカルもファンダメンタルもトレード方針を決める根拠の一つです。いずれが正しいかはトレーダーの裁量に依存します。
どちらも間違いではなく全員に共通する正解が無いのが現実です。
インジケーターを駆使してテクニカルトレードで利益を出す
ファンダメンタル分析を行い、重要な経済指標などに合わせたトレードで利益を出す
テクニカル指標とファンダメンタル分析の両方を生かしたトレードで利益を出す
テクニカル指標だけでトレードする人・ファンダメンタルのみでトレードする人・両方を取り入れてトレードする人と様々です。また自動売買だけでトレードする人もいます。
いずれも間違いはなくどれも正しいと言えます。
トレードのスタイルよりも重要なのは利益を残すことができるトレードスタイルなのかです。
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最終的に利益が残らないトレードはギャンブルと変わらない
利益を残すことができるトレードというのは、再現性のあるトレードスタイルとも言えます。
その時しか通用しない方法であれば長期間利益を残すのは難しいです。
テクニカル・ファンダメンタルいずれにしても、自分のトレードスタイルを再現性のあるものにすることが大事です。
トレードスタイルよりもトレード自体の質を高めることが長く相場の世界で利益出すコツ。
また相場環境は常に変化し続けるため、トレードスタイルはアップデートが必要。